CAVITY・PERIO / 虫歯・歯周病

CAVITY・PERIO / 虫歯治療

■「痛くない!」歯医者さん

歯医者さんとはどうしても「痛い」「怖い」という残念なイメージが定着してしまっています。しかし、現在は技術の進歩によりこのイメージも当てはまらなくなってきています。

当院もこのイメージが当てはまらない歯科医院の1つであることをここで宣言します!


≪痛くない4つの理由≫

麻酔注射をしてしまえばその後の痛みはありません。

しかし、その麻酔注射をするのに「チクッ」という痛みが伴います。当院ではこの注射時の痛みも感じさせない、本当の意味での無痛治療を実施しています。

この方法は4つのStepを踏むことで実現しています。


Step1

ガーゼに麻酔液を含ませ、注射をする部分に塗布することで、注射時の痛みをなくします。


Step2

通常使用されている針よりも、もっともっと細い針を使用します。

針が細ければ細いほど痛みは小さくなります。


Step3

注入する麻酔液を体温まで温めます。

これも痛くなくするための手段の1つです。


Step4

ゆっくりと時間をかけ麻酔液を注入していきます。

急激に麻酔液を注入することも痛みの原因となるので、ゆっくり時間をかけて注入することが大切です。

 


■「削らない!」歯医者さん

歯を削るときの「キュイーン」という音はいつ聞いても嫌なものですよね。

当院ではこのような患者様のお気持ちを考え、痛くない歯医者さんに続き、

可能な限り「削らない歯医者さん」も宣言致します!


「どうやって削らず治療ができるの?」と疑問に思われたと思います。

この治療は「カリソブル」という薬剤を用いることにより可能となります。


カリソブルを虫歯に感染した部分に充填し、約30秒間待ちます。

そうすると、カリソブルの作用により虫歯感染部分が柔らかくなるので、専門の器具を用いてその部分を掻きだします。

最後に感染部位が完全に除去されたことを確認し、詰め物をして治療終了になります。


―カリソブル治療の留意点―

①この治療は、歯を全く削らないわけではありません。

カリソブルを感染部位にしっかり充填するための広さを確保するため、歯の表面を若干削ることもあります。


②カリソブルは象牙質にのみ作用する薬剤ですので、虫歯の感染が神経まで到達している場合は、この治療を行うことができません。虫歯の進行過程でいいますと、C2(下記でご説明します)までの虫歯治療に対応可能となります。

 


■虫歯の進行状況別の治療内容

虫歯は急に進行するわけではなく、長い年月をかけて徐々に、徐々に進行していきます。

ごく初期の段階(C0=経過観察)を過ぎてしまうと悪化の一途をたどります。

歯は一度悪くなってしまうと、もとの状態には戻らないという認識が大切です。

歯科医院では、虫歯の進行状況にあわせて、それぞれCO⇒C1⇒C2⇒C3⇒C4という記号で進行状態をあらわしています。


【虫歯の進行過程】

C1 C2 C3 C4

虫歯の進行状況にあわせて治療内容も大きく変わります。


「CO」:経過観察

COの段階であれば、しっかりとした処置をすることで削らずに自然治癒させることが可能です。


「C1」:エナメル質が溶け穴があいている状態

虫歯の初期段階であるC1になると、治療が必要になりますが、虫歯を削りレジン(プラスチック)を詰め、1回の治療で終えることができます。


「C2」:穴が象牙質にまで拡大している状態

患者さん自身が冷たいものを飲んだりして歯に違和感を覚えるのは、C2の段階です。

この段階までであれば、歯を削る量は少なくすることが可能です。また、治療回数も2回程度と短期間で終えることが可能です。

このように早い段階であれば、短期間で終わるものが、C3以降になると話が大きくかわってきます。


「C3」:歯がかなり失われている状態

C2の時よりも痛みの自覚症状が強くなります。C3以降の治療は、虫歯が神経に到達しているため、神経を除去する治療が必要になります。そして、神経除去後は歯が非常にもろくなりますので、クラウンなどの「かぶせもの」を装着することになります。治療回数は3回以上かかります。

神経除去治療は肉眼では見えない手探りの根気のいる治療になります。

そのため、C3以降の治療は長い治療期間をともなった治療になってしまいます。

つまり、痛い治療が嫌だからといって、治療を先のばしにしていると大きな痛みと長い治療期間という、まさに患者さんにとって一番嫌な状況に陥ってしまいます。


「C4」:歯の根しか残っていない状態

残念ながら、この段階になってしまった歯は基本的に残すことができません。

しかし、周囲の骨やその歯の根の状況などによっては歯を残す治療も可能となることもあります。まずはご相談下さい。


※抜歯した後の対処法としましてはインプラント入れ歯をご覧ください。

 


■詰め物・かぶせ物にはどのような種類があるの?!

詰め物・かぶせ物には様々な種類があります。

良く知られているのは、「銀歯」と呼ばれているものですね。これは保険適用の素材で「安価」であることにメリットがあるのですが、「見た目」「金属アレルギー」などのデメリットがあります。


保険適用外の素材は、保険適用の素材と比べ「見た目」「体への優しさ」「機能性」など、様々なメリットがあります。


詳しく知りたい方は料金表をご覧ください。素材別の特徴を詳細に説明しています。

 


■虫歯の予防のために

虫歯を削り、金属の詰め物・かぶせ物をすれば、
何だか以前よりも歯が強くなった感じがしますよね。


しかし、残念ながら、歯は削れば削るほど弱くなっていきます。

言い換えると、治療をすればするほど虫歯の再発リスクは高くなります。

せっかく治療した歯なのだから長く、快適に活用したいですよね!

そのためには、定期的に歯科医院でのメインテナンスが非常に効果的です。

詳しくは予防歯科を参照ください。

笑顔

 


■虫歯Q&A

最近3Mix治療が話題になっていますが、ホワイトハートでは対応していますか?

はい。対応しています。

簡単に3Mix治療をご説明します。

これは削る量を最小限にとどめ、薬剤により虫歯菌を殺菌する治療法です。

メリットとしては、歯を削る量を最小限にできる、神経を残せる可能性が増大するなどがあります。しかし、この治療法も万能ではなく、症例によっては対応できない場合もあります。また、治療後、痛みが引かない場合は神経を除去しなければならないケースもありますので、過大な期待は禁物です。


むし歯になりやすい人はいるのですか?

人それぞれの外見が異なるように、口の中の状態も個人差があります。虫歯菌の数・だ液の質や量・歯の性質・食べ物の好みなど一人一人違うため、虫歯のなりやすさも違ってきます。虫歯のなりやすさを判定してもらえる歯医者さんもあります。自分はむし歯になりやすいのかを知っておくことは、虫歯を予防する上で重要なことですので、機会があればぜひ診断してもらってください。


虫歯になってしまう原因は何なのですか?

様々な原因があります。

「歯磨きをしっかりしない」「間食・糖分の多い食事」は当然のことですが、「歯並びの悪い方」「唾液量が少ない方」「部分入れ歯をしている方」も虫歯の危機にさらされていることはあまり知られていません。


―歯並びの悪さ―

歯並びが悪いと、どうしても歯ブラシの先が届かない部分が出来てしまい、その部分の汚れを取り除くことが出来ないので虫歯になってしまいます。

歯並びの悪さは矯正歯科審美歯科で治療可能ですのでお気軽にご相談ください。


―唾液量が少ない―

唾液には「歯の汚れを洗い流す役割」「お口の中を酸性から中性にする役割」「抗菌作用」「再石灰化作用」など、お口の状態を守る重要な役割を担っています。

つまり、唾液量が少なくなってしまうとお口を守るものはなくなり、虫歯菌の無法地帯となってしまいます。

唾液の分泌量は、ストレスや加齢に伴い減少することもあります。

口内の乾きを感じたらこまめに水分を摂り、食事の際によく噛むことで唾液の分泌を促すことができます。


―部分入れ歯をしている―

部分入れ歯は、入れ歯を固定するために「金属のバネ」を健康な歯に取り付けます。

金属のバネと健康な歯の間には汚れが付きやすく、その部分から虫歯が発生してしまいます。入れ歯は単に「痛い・はずれる・噛めない」といったデメリットだけでなく、「虫歯にもなりやすい」デメリットもあるという認識を持ち、日々の手入れをしっかりすることが肝心です。





 + 歯周病治療

■あなたも既に歯周病にかかっている?!

患者さんに「歯槽膿漏です」とお伝えすると、特に若い方は、とんでもない病気にかかってしまったという顔をします。そこで、歯学界では、患者さんの心理的負担を和らげるために、歯槽膿漏を歯周病と言いかえることにしました。このため、歯周病は、歯槽膿漏の一歩手前という誤った認識が広がっていますが、

歯周病と歯槽膿漏は全く同じものです。

私は、表現を変えることで、安易に患者さんの危機感を

低下させているのではないかと懸念しています。


事実、30代の80%以上は歯槽膿漏(歯周病)

を患っており、日本人が歯を失う原因としては、

虫歯よりも歯槽膿漏(歯周病)で歯を失う方のほうが多いのです。

 

歯槽膿漏(歯周病)は歯を支えている顎の骨が溶けてしまう怖い病気です。基本的には、一度、溶けてしまった骨は再生しません。さらに、歯槽膿漏(歯周病)にかかってしまうと、自分では気づかないうちに、強烈な口臭を周囲にまき散らします。


こうした状況を少しでも改善するためにも、患者さんに歯槽膿漏(歯周病)に関する正しい知識を持ってもらう必要があります。

 


■患者さんを苦しめる歯槽膿漏(歯周病)のメカニズム

≪歯槽膿漏(歯周病)の進行過程≫

① ② ③ ④

歯周病とは、「歯肉炎」「歯周炎」の総称です。


―歯肉炎とは?―

歯肉(歯ぐき)のみに炎症が起きているもので、歯周病の初期段階です。

上図①の状態です。

健康な歯肉はうすいピンク色で引き締まっています。

歯肉炎になると歯肉が赤く腫れ、歯磨き時に出血したりします。

原因は歯垢です。歯垢の中には細菌(歯周病菌)がたくさんいて、その細菌が有害物質を出し、歯肉炎が起こります。


―歯周炎とは?―

歯肉炎が進行したものです。上図②~④の状態です。

歯を支えている骨が吸収され、歯がグラグラしてきます。

最終的には歯を支えきれなくなり、歯が抜け落ちてしまいます。

歯を抜いてしまうと、もう自分の歯は二度と生えてきません。

 


■毎日の歯磨きで歯周病は予防できる?

多くの患者さんから幾度となく、「毎日、歯磨きをしているのに、どうして歯槽膿漏(歯周病)になってしまったのですか?」ということを聞かれます。その答えの一つが歯槽膿漏(歯周病)が人から人へ移る感染症であるということです。

感染症である以上、物理的な清掃(歯磨き)だけで感染予防をすることはできません。


さらに、歯周病菌はバイオフィルムと呼ばれる強力なバリアで守られていますので、

歯磨きだけでは、そのバリアを除去することが非常に困難です。


さらにさらに、歯の表面に長期間付着していた歯垢が、唾液中のカルシウムを吸着することによって歯石になります。

歯石自体は何も悪さをしないのですが、歯石が歯肉の溝(歯と歯肉の間には溝があり、歯肉の炎症が進行するほど溝が深くなります)にも付くことで、歯肉に対する刺激(歯肉の溝を押し広げようとする刺激)を与えます。また歯石には歯垢が極めて付着しやすく、新たに歯石に付着した歯垢の中にいる細菌(歯周病菌)の働きにより、歯肉の炎症をさらに進行させていくことになります。

歯石は歯ブラシでは取り除くことが出来ません。


つまり、いくら歯磨きを毎日しっかりしたとしても歯周病予防には限界があると言うことです。ではどうすればいいのか?

その答えは、定期的に歯科医院で歯垢・歯石・バイオフィルムを除去してもらうことです。

歯科医院では専門の器具を用いることにより、これらを徹底的に除去することができます。

3カ月~6カ月に1度の定期検診を受信されることをお勧めします。

詳しくは予防歯科を参照下さい。

 


■とにかく早目の来院が重要!

歯槽膿漏(歯周病)の恐ろしいところは、サイレントキラー(静かな殺し屋)と呼ばれるガンや脳卒中と同様に、痛みが伴わないため、あなたが知らないうちに病気が進行してしまい、気付いたときにはもう手遅れになってしまっているということです。


歯槽膿漏(歯周病)にかかった患者さんは、助けを求めて歯科医のもとに来院されます。

「グラつきだした歯を治したい」「以前と同じように物が噛めるようになりたい」という希望を持って、歯科医院に訪れます。


しかし、多くの場合には、「グラついた歯を抜きます」と診断されてしまいます。歯科医院で行われる抜歯のうち、約8割が歯槽膿漏(歯周病)によるものだという報告もあります。


歯槽膿漏(歯周病)は末期になると、決定的な治療法や特効薬がありません。

歯科医師としても、歯槽膿漏(歯周病)の初期段階での治療は自信がありますが、末期では延命がせいぜい、というのが本音です。


しかし、早目の来院によって、その後の状況が大きく変わってきます。

ですので、下記のセルフチェックに該当する箇所が1でもありましたら歯科医院への来院をお勧めします。

 


■歯周病セルフチェック

下記のような症状が一つでもありましたら、すぐに歯科医院に来院してください。

1.ハミガキすると歯茎から出血する。  2.歯肉が赤く腫れている。  3.歯茎から膿が出る。  4.食べ物が歯の間にはさまりやすくなった。  5.昔より歯が長くなったように見える。  6.朝起きた時、口の中がネバネバする。  7.歯がグラグラする。  8.歯が浮いた感じになる。  9.口臭があるとよく言われる。

 


■歯周病Q&A

歯周病は全身疾患の原因になるという話を聞いたことがあるのですが、本当でしょうか?

本当です。

関連性が報告されているものは、

糖尿病、心筋梗塞、肺炎、低体重児出産、動脈硬化

などがあげられます。

歯周病は、歯を失う病気という認識だけではなく、

全身疾患にも関連してくる恐ろしい病気という認識が大切です。

全身疾患画像


喫煙が歯周病を悪化させるというのは本当ですか?

本当です。

歯周病とタバコ。一見すると何の関係もなさそうですが、喫煙者(タバコを吸う人)は非喫煙者(タバコを吸わない人)よりも歯周病にかかりやすく、重症化しやすい傾向にあります。

また、喫煙者は歯周病の治療をおこなっても非喫煙者に比べ、効果は25~50%落ちるとされています。更に予後が悪く、歯周病により歯を失う確率も高くなっています。


これらの原因は煙草に含まれる有害物質に起因しています。


―ニコチンによる血流阻害―

タバコに含まれているニコチンは、歯肉の血流を悪くします。そのため、歯肉に酸素や栄養が行き渡らず、抵抗力が弱まり、歯周病を進行させます。


-一酸化炭素による酸素供給阻害―

タバコによって発生する一酸化酸素によって、歯肉に酸素や栄養が行き渡らず、抵抗力が弱まり、歯周病を進行させます。


―ニコチンや一酸化炭素による歯肉の硬化―

ニコチンや一酸化炭素によって、歯肉が硬くゴツゴツしてくるために、歯周病が進行しても自覚症状を感じず、気付いた時にはもう手遅れということがよくあります。


―白血球の活動を抑制―

白血球は歯周病菌と戦い、退治する役目を持っているのですが、タバコは白血球の機能を低下させる作用があります。その結果、歯周病菌に対する歯肉の防御機能が低下して、歯周病が悪化しやすくなります。


―新しい組織を作る細胞の増殖を抑制―

タバコは歯周病の回復に必要な細胞の増殖を妨げる働きがあります。

より、歯周病治療をしたとしても喫煙習慣を続けていれば改善は望めません。


―唾液の減少―

唾液はタバコに含まれる有害物質を中和したり、歯周病菌の増殖を抑える働きがあります。タバコによって唾液が減少すると歯周病が悪化しやすくなります。


外科手術には対応していますか?

はい。対応しています。

GBR法、GTR法にも対応していますので、重度の方でもまずはご相談ください。